2013年 4月

尾道の筒井賢さんの音楽生活40周年コンサートに呼ばれ、演ってきた。それは近頃珍しいくらいの素敵なコンサートだった。自分がそこに居られて本当に幸福でした。
ボクはこの街が大好きだと公言してはばからないが、そのいくつかの理由の扉を順番に開けていくと一番奥の扉が筒井さんという事になる。もちろんその扉は一番大きいものだ。筒井さんについては伝記小説が出来上がっていいほどの大人物だが、ここでは割愛。いずれ書こうと思う。
尾道はちょうど桜が素晴らしく観光客で賑わっていた。もう少し遅いと散る大量の桜の花びらがドーッと尾道水道を渡るのだそうだ。ボクは何度もここに来ているが一度も見た事がない。さぞかし壮観だろうと思う。
今年の東京の桜はせわしなく狂い咲き気味だった。尾道の開花は東京より遅いのだそうだ。旨い焼き鳥屋の博学店主に冷えが弱いと開花が遅れると教わった。
冬、温暖な尾道は開花がどうしても遅れるのだそうだ。
向島に歌というロマンチックな名前の集落がある。以前から行ってみたくて今回行ってきた。レンタルバイクでトコトコとまわったのだが、造船所ばかりで少し落胆。それでも反対側の岩子島(いわしじま)と同じ様なコンクリートでできた細い山道があってこれが自転車で行くと面白い。
旨くていくらでも食べられそうなピザ屋にてワインで乾杯。この街にいるとどうしてこんなに嬉しんだろう。
いつ来ても尾道は住人がこの街をとても愛している事が伝わってきて、それがボクを和ませる。
ボクはずっと隠すようにしてきたが本当は以前からこの街に住みたいと思って生きてきた。これがなかなか実現しない。
あーあ、人生そうはうまくいかないね。