12/2/13

ホームがいちばん

そこへ行きたいと思うと機会を覗い必ずと言っていいほどその場所に行ったものだ。
シベリア鉄道でパリに入るなんてのもよかった。リスボン特急でポルトガルも素晴らしかった。N.Yにしばらくいるのも面白い。タイのコ・サムイ、コパンガンでぐでぇとするのもいい。
貧乏旅行が実は面白い。まぁ金も無いのだが…少し前までボクはそんなエネルギーに満ちていた。
でも、最近は我がアパートにこもるようにしてポツンと居るのが気持ちいい。自転車での"小さな旅"も震災後は何故か夢中になれない。何でだろうか?
そういったお年頃なんだろうか。
そのくせ、旅番組なんかが面白くて観てしまう。つまり旅についてあれこれ考えている時が面白くて旅そのものが億劫になってきている。実際どこへ行っても何も変わらないという意識がある。
気晴らしに何か旨いものでも喰いに行こうという気持ちが以前はあったが、うちの喰い物が一番旨かったりするのでますます出不精になる。
で、我がアパートで何しているかと言えば、洗濯したり、洗いものをちょこちょことしたり、映画を観たり、思い出したようにギターを弾いたり、本を読んだり…。
こんなんが実に気持ちいいんだなァ。このまま溶けるようにいなくなってもいいとすら思う。やっぱりボケかなぁ。