2013 3月

3.11。ボクは2年前の今日、このアパートに居て、震度5弱ー安普請のせいで体感震度はそれ以上ーを経験した。その後、東北を回ったりしてボクの中で確実に変わったものがある。
少し前のインタビューで"洗練とは"の問いに"無駄のない様子"と答えて座をシラけさせた事があった。
思えば無駄だらけの人生だったかも知れない。ボクにあのバブル時代は縁がないとずっと思っていたけど、本当は根っ子のところで影響をうけていたのかも知れない。

少し前まで、この狭いアパートに9台の自転車があって、ウットリながめて独りバブルを味わっていたもの。中には1台200万円近くのものもあって、まるで9人の愛人にせっせと貢ぐバブル親父そのもの。
で、現在、女房とボクの自転車2台のみ。あとは信頼できる友人に全部預けてある。
何が本当に必要で何が不必要かいちいち考える様になった。
それでも大いなる無駄の処理に時間が費かる。
あの1000年に一度といわれる大地震のあと、呑気な事を言っているようだがボクが現在出来る事といったら自分自身の整理だけなのだ。
でも本だけは整理がつかない。