ボケというのは面白い。特に固有名詞が出て来ない。また、出にくい名前というものもある。
映画の話題になって、どういうわけか、デニス・ホッパーなんかはいつもスッと出て来ない。名前が簡単すぎるのかも。
行きつけのバーで“ホラあの俳優”“あああの人ね”という具合にあれ、これでお互い理解りあえていることも面白い。
水割り3杯で急に思い出す場合もある。
ある日、例のバーで、やはり映画の話しになって、いくらか飲んで急にアンソニー・ホプキンスの名がポンと出た。これってそれ以前にいくらか飲んだ時の話題だったんではないか。としか思えない。ひどい二日酔いの時などは親しい友人の名前すら飛んでしまう。呼ぼうとして名前が出て来ない。そして“オイ”呼ばわりをしてしまうのだ。ヒドイとは思うがショーガナイ。
どうやら完全に記憶が飛んでいるわけではなく、これはうまく表現できないが…記憶が並列状態にあるような気がする。酒の量と記憶の断片がそれぞれリンクしているのではないか。
と、ここまで書いて馬鹿々しくなって来た。
今、TVで少し前のサスペンス映画を観ていて主人公の俳優の名前が思い出せない。
で、焼酎を1杯飲んだらデニス・クウェイドの名前がポンと出た。