14/2/20

日本文藝家協会編集、ベスト・エッセイ2012の中、村田沙耶香さんの『こそそめスープ』は抱腹絶倒の快作だ。強い思い込みがこのエッセイのキモなんだが、オレもそのがあるので大変面白く読ませてもらった。
その『こそそめスープ』が偶然出来てしまった話。変な表現だが我が家のコソメスープが完成したのだった。
寒さが厳しいこの頃は我が家はほぼ毎日スープをつくる。ま、鍋と呼んでもいいものも中にはあるが、今回いろんな条件がうまく重なってヘタなレストランに負けないものができた。
豚ヒレ肉のブツ切りと余り野菜(出汁用)、マッシュルーム、ハーブ3種で自分でも信じられない絶品のスープだ。
コトコト煮ると豚ヒレがホロホロとなって大変旨い。本当のコンソメスープは大変な労力を要するが、こんなデタラメでらしくなる。
つまり、インチキなコンソメスープ。で、本物のコソメスープ。要するに旨きゃイイのだ。何となくレシピは憶えているので年末のストンプ忘年会で披露しようと思う。