20/06/22

くぶお通信 阿房日記(12)
近藤房之助

2020.6.22

今年もラッキョウを漬け終え、女房と住吉大社辺りをぶらぶら散歩した。
散歩の途中、あの故 笑福亭松鶴師匠のお宅に出くわした。現在は鶴甁師匠等がプロデュースしているらしく寄席になっている。そんなに広くはないのでチケット取るの大変そうだな。
落語といえば、あの、古今亭志ん生さんが素晴らしい事を生前言っていて、僕は芸人の端くれとして肝に銘じている事がある。
それは、同業の芸に触れた時の自分の心構えの事。
つまり、僕の場合は他のバンドを聴きに行く時の態度の問題。
ナンデェ、下手くそなバンドなんて思ったら、それは自分とどっこいどっこいの実力の持ち主。
おぉ、野郎 なかなかヤるなぁなんて思ったら自分をはるかに超えている実力の持ち主。
そう思え!それが何より自分の為になるのだ。
天才は素晴らしい事をポロリと仰有います。
世間は逆の人間が多いものねぇ。実態もあやふやの日本のブルーズ サーキットも
恥ずかしくなるようなセコいグルーヴ人間を多々見ます。
僕は志ん生師匠のこの有難い言葉だけは絶対に忘れまい。
ホンダレバ。