20/08/04

くぶお通信 阿房日記(19)
近藤房之助

2020.8.04

仕出し屋の倅の僕は、家にわんさとある日本酒で酒呑みの歴史を始めたんだと思う。
勿論、未成年がスタートラインだ。(悪いねぇ)
盗み呑みに違いないんだろうが、酒って子供にとって旨いものじゃありません。
それに、そもそも酒以外に夢中になれるものがたくさんあって、暫くは酒をのまなかった。
で、どうしてこんな大酒呑みになったんだろうか?と考えてみた、、、。
原因はどうも、、失恋なんだな。
ガラガラと音をたてるように自堕落になっていったんだと思う。
その頃痛飲したのは安ウヰスキー。ポケット瓶のトリスのラッパ呑み。確か60円だったと思う。それが90円に値上げされた時、僕はますます厭世的になっていった。
名古屋のブルーズ喫茶の倉庫に寝泊まりしていた僕はブルーズ音楽にどんどんのめり込んでいった。
時は70年内ゲバ時代。血だらけの同級生や、地下鉄最終を逃した友人達が毎日のように泊まりに来る。皆、気を遣ってか、安酒を従えて、、、
風呂もなかなか入れない自堕落振りで、背中にカビがはえた事は友人達の間では有名な話だ。

酒に関する話はちょっと続けましょうかね。
cont.